土の記憶

土は一様ではない。辿ればその個性は、草木の命、風雨や寒暖等を糧として遥かな歳月の末に生まれる。
土は時に芸の元になる。土は地味をもった大地でもあり、地味を育む一端に人の暮らしがある。
大地=土には各々に記憶がある。
その記憶を継承して建つ姿を、「ディアエスタ ミオ 西岡本」という器の中に見ることができる。 

およそ百年の歴史。良好な住環境が愛された岡本。

1920年(大正9年)阪急神戸線が開通し、これを契機に岡本住宅地の分譲が開始されました。
折しも隣接する大阪は、西日本の経済・産業の中心地としてひた走る時代で、1925年(大正14年)には人口世界第6位の大都市へ。
大阪に住まう人の中には、より良い住環境を求めて阪神間に居を移す傾向が高まります。
豊かな緑に包まれ、高台からは神戸の海も見渡せる、良好な自然環境に恵まれた岡本住宅地には、
多くの実業家、文化人、芸術家たちが居を構えました。以来、およそ一世紀。上質な邸宅文化は、今日も岡本エリアに継承されています。

1915年(大正4年)御影方面から見た二楽荘のある西岡本。出典:一般社団法人ジャパンアーカイブズ

六甲山麓の南に刻まれた
地の利を語る歴史。

香る「阪神間モダニズム」。

豊かな伝統文化が息づく商都・大阪と、早くから西洋文化が浸透した神戸との間に位置する阪神間。大正から昭和初期にかけて、そこには伝統と革新、日本と西洋が交錯して新しい生活文化が萌芽しました。それが建築や美術、ファッションや娯楽をはじめ多方面に変化を及ぼした「阪神間モダニズム」です。岡本周辺を歩くと、今でも往時の面影や空気を感じることができます。